オハジキを用いた連星モデル
連結されたオハジキをはじいて、その回転する様子を観察する。
【キーワード】
2体問題、重心
【目的】
2体問題の回転中心、および換算質量について理解させる。
【用意するもの】
材料 | 個数 | 備考 |
オハジキ |
9個 |
|
薄板 |
3枚 |
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接着剤 | 1個 |
図1. 左から、質量比が1対1、2対1、3対1の「連星モデル」
【実験時間】
実験器具が小さいので、箱に器具を入れて学生に回覧させる。
【実験準備】
- 弾き方には少々コツが要るので、事前に練習をしておく。
- 市販品の材料を用いて「連星モデル」を自作する。図1のようにオハジキを薄板に接着する。
【実験手順】【教員による説明】
- 「連星モデル」の一端を指で弾いて回転させ、その回転中心を観察する。(結果):回転中心は重い方に近いことがわかる。
- 1.の結果を元に、「二つの質点の重心を回転中心として良さそうだ」という見当をつけてから、実際に質点系の重心を計算する。すると、重心の両側の遠心力がつり合っており、先ほどの推論が正しいことが分かる。
【注意点・備考】
この実験の後に、宇宙における「本物の連星」を紹介すると、さらに理解を深められる。
【記事作成者】
三浦 裕一(名古屋大学理学研究科)
最終更新日時: 2014年 05月 7日(Wednesday) 23:14