弾まないボールの位置エネルギーの行方
お手玉を使って、ボールが弾まない理由を示す。
【キーワード】
エネルギー保存、位置エネルギー、摩擦*、熱エネルギー*
【目的】
位置エネルギーから熱エネルギーへの変換を理解させる。
【用意するもの】
材料 | 個数 | 備考 |
弾むボール・弾まないボール |
1組 |
ペアで市販されているもの。 |
お手玉 |
1個 |
直径30〜40mm。 |
ピンポン球 | 1個 |
【実験時間】
3分
【実験手順】【教員による説明】
- 弾むボールと弾まないボールを同じ高さから落下させる。(結果):弾むボールは元の高さの近くまで跳ね上がるが、弾まないボールはほとんど跳ね上がらない。
- 静止した弾まないボールの位置エネルギーの行方を、学生に質問する。ただし、ここではまだ現象の理由の説明には入らない。
- お手玉とピンポン球を同じ高さから落下させる実験をする。ピンポン球は元の高さの近くまで跳ね上がるが、お手玉はほとんど跳ね上がらない。
- 静止したお手玉の位置エネルギーの行方を、学生に質問する。3. の実験ならば、お手玉の中の細かい種がこすれ、摩擦が起きていることを学生は想像しやすい。
- 位置エネルギーが熱エネルギーに変換されることを説明する。
【注意点・備考】
教壇で演示するときは、学生に見えるように大きいボールを使用し、学生に回覧させるときは小型のボールを使用する。
【動画】
【記事作成者】
三浦 裕一(名古屋大学理学研究科)
最終更新日時: 2014年 05月 12日(Monday) 07:10